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日本語話者は学びやすい?フィンランド語について

「フィンランド」と聞いて何を思い浮かべますか?

サウナ、ムーミン、サンタクロース村…色々と日本でも親しみのあるものが出てくるかと思います。さらに、フィンランド語は実は日本語と意外と近しいとも言われています。今回はそんなフィンランド語についてご紹介したいと思います。

目次[非表示]

  1. 1.フィンランドについて
  2. 2.言語グループについて
  3. 3.文字
  4. 4.発音
  5. 5.文法
  6. 6.まとめ
  7. 7.参考サイト
  8. 8.川村インターナショナルのサービス

フィンランドについて

北ヨーロッパに位置しており、その位置は北欧と呼ばれています。緯度の影響を最も受ける地域にあるため、北欧エリアにおいて冬期が最も長いことで知られています。日本からフィンランドの首都、ヘルシンキへは直行便で約12時間程度。国際的な研究組織である、持続可能な開発ソリューション・ネットワークが毎年発表する「世界幸福度ランキング」においては、6年連続でトップに輝いています。

公用語はフィンランド語とスウェーデン語の2言語ですが、90%以上の人々がフィンランド語を使用しています。


言語グループについて

大前提として、ヨーロッパにある言語はほとんどがインド・ヨーロッパ語族に属します。公用語としても使われているスウェーデン語もそのグループです。しかしながら、フィンランド語はこの前提の数少ない例外のひとつで「ウラル語族」に属します。エストニア語やハンガリー語と同じグループです。北欧に位置するフィンランドですが、実はヨーロッパで使用されているメジャーな言語(英語やフランス語など)とは、言語の祖先が異なるのです。


文字

アルファベット26文字(a~z)に、「ä・ö・å」の3種類足した29種類の文字を使用します。Åはスウェーデン語の文字で地名にしか使われることがありません。また、「C・Q・W・X・Z」が使用されるのも極めてまれです。つまり、29種類といいましたが、日常的に使用される文字は23種類ということになります。


発音

日本語に概ね類似しています。日本語にない発音もありますが、ローマ字読みがそのままフィンランド語になるケースも多いです。ですので、ほぼ同じ発音で違う意味となる言葉もあります。

  • Kissa(キッサ)=ネコ
  • Hana(ハナ)=蛇口
  • Kani(カニ)=うさぎ
  • Risu(リス)=小枝

​​​​​​​カニがウサギになったり、リスが小枝だったりと、同じ発音であるにもかかわらず全く違う意味となるのはとてもおもしろく、楽しく学べそうですね。また、英語の発音ではネックとなるアクセントについては、常に単語の最初の音節にアクセントがきます。例外はありません。単語などによってアクセントの位置が変わらないのはありがたいですね。さらに、疑問文の場合も普通の文と同じイントネーションで話します。英語のように疑問形の時は最後を上げて話す、といった法則もありません。

​​​​​​​

文法

日本語もフィンランド語も「膠着語(こうちゃくご)」に分類されます。膠着語とは、実質的な意味をもつ独立の単語に文法的な意味を示す形態素が結びつき、文法的機能が果たされる言語です。


例) 私「は」学校「に」行っ「た」

「は」や「に」や「た」には、実質的な意味はなく、名詞(私、学校)や動詞(行く)などの自立語にひっついて文章が構成されることを言います。

フィンランド語も同じで、名詞や動詞などに助詞のようなものを付け足していくことで、文章を構成します。難しく言いましたが、日本語でいう「てにおは」がフィンランド語にもあるということです。

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米国国務省が発表している、英語ネイティブが他言語を習得するまでの難易度を1~4のカテゴリーに分けてランキング化した「外国語習得難易度」で、カテゴリー3に属するフィンランド語。カテゴリー3に分類される言語は、習得までにおよそ1100時間がかかるとされています。(ちなみに、日本語は最高難度のカテゴリー4で、習得までには2200時間かかるとされています。)英語話者にとっては、習得が難しいとされているようですが、日本語と似ているところもあることから、もしかすると日本語話者にとっては習得が意外と容易かもしれません。


まとめ

以上、フィンランドの言語について紹介しました。

英語ネイティブの方たちからすると、習得の難しい言語に分類されるフィンランド語ですが、同音異義語があったり、文法が似ていたりと、日本語と類似する点も多いです。日本語話者にとっては、比較的学びやすい言語かと思いますので、気軽に学習を始めてみてはいかがでしょうか。


参考サイト


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