【スポーツの英語】サッカーをもっともっと楽しむ編
昨年、世界中が大熱狂の渦に包まれたワールドカップ。日本は惜しくもベスト8進出とはなりませんでしたが、グループリーグの劇的な試合を観て、サッカーの魅力に気が付かれた方も多いのではないでしょうか。
サッカーの用語を英語で紹介するブログ、懲りずに第三弾です。今回はプレー中に使える言葉や、一体なぜそう言うの?と思われるような言葉もいくつか集めてみました。
目次[非表示]
- 1.プレー中に使えるサッカー用語
- 1.1.Square ball
- 1.2.Line
- 1.3.Man on
- 1.4.Keeper’s!/Goalkeeper’s ball!
- 1.5.Shimmy
- 2.なぜそう言うの?少し変わったサッカー用語
- 3.形勢逆転?!観戦中や実況でよく聞く用語
- 3.1.Wrong-foot
- 3.2.Deflection
- 3.3.Game on
- 3.4.Against the run of play
- 3.5.Man possessed
- 3.6.WAGs
- 3.7.The Beautiful Game
- 4.まとめ
- 5.川村インターナショナルの翻訳サービス
プレー中に使えるサッカー用語
Square ball
字面だけを見ると「四角いボールとは一体なんぞや」と思われるかもしれませんが、簡単に言うと横パスのことです。感覚的には、大きくサイドを変えるような長いパスには使わず、ある程度距離が近いものに限られる気がします。プレー中に横パスを出して欲しい時は、ボールを持っている選手に対して「Square!」と叫びましょう。
Line
線のことですが、タッチライン沿いに縦パスが欲しい時には「Line!」と叫びましょう。「Send it down the line!」と言うこともできますが、試合中は短い方が良さそうですね。
Man on
日本では「マノン」と言うようですが、ボールを持っている選手やパスを受けようとしている選手に対して、相手選手がプレッシャーをかけに来ていることを伝える言葉です。別の言い方としては、「Man behind you!」や「Man coming!」というものもあります。
Keeper’s!/Goalkeeper’s ball!
高く上がった球に対して、ゴールキーパーが自分で対応することを伝える掛け声です。選手はボールに集中していると視野が極端に狭くなり、まわりの状況を正確に把握することができなくなります。不要なミスや接触による怪我を避けるためにも、ゴールキーパーは大きな声でしっかりと味方に呼びかけましょう。
Shimmy
元々はジャズダンスの一種のことですが、サッカーの文脈ではフェイントを意味します。フェイントの動きが踊っているように見えるからでしょうか。「He gave a little shimmy.」のように使い、動詞として、「He shimmied past the defender.」のように使うこともできます。
また、踊りという観点からは、他にもドリブルで相手の守備を抜き去っていく表現として、dance throughというものもあり、例えば「He danced through the opposition defence.」のように使われます。
なぜそう言うの?少し変わったサッカー用語
Nutmeg
香辛料のナツメグと同じ綴りなので、なぜスポーツに香辛料?という疑問を持つのも当然かもしれません。一説によれば語源がそれに関係あるのだとかないのだとかということですが、意味は股抜きのことです。
名詞もありますが、「He nutmegged the defender.」や「The defender was nutmegged.」のように、どちらかというと動詞として使われることが多い単語です。
Gingerly
香辛料繋がりでもう一語。ただし、こちらについては、語源は生姜(ginger)とは無関係なようです。怪我で動きがぎこちない時や、接触プレーの直後で痛そうに動いていることを表現する語です。「He is moving gingerly.」のように使います。
形勢逆転?!観戦中や実況でよく聞く用語
Wrong-foot
バランスを崩す、という意味の動詞です。他動詞のため、バランスを崩した人が主語になる場合は「The goalkeeper was wrong-footed.」のように受動態となります。
Deflection
蹴ったボールが他の選手に当たって方向を変えることです。特にシュートに対してよく使われる表現です。
The shot took a massive deflection and completely wrong-footed the goalkeeper.
似たような意味の言葉にricochetというものがあります。Deflectionがコースを変えながらも同じ方向に飛んでいくのに対して、こちらはボールが跳ね返ってくるようなニュアンスがあります。
Game on
一方的な展開で、結果はほぼ分かりきったようなものだった試合が、劣勢のチームの得点によって突然息を吹き返し、展開が再びわからなくなった状況を言います。
Two quick goals and it’s suddenly game on!
Against the run of play
試合の流れに反して、という意味で、押されているチームが得点したときによく使われる表現です。
The visitors took a surprising lead against the run of play.
Man possessed
サッカーの解説を聞いていると、ポゼッションという言葉をよく耳にするかと思います。チームがボールを持っていることや、ボールの支配率を表す言葉です(dispossessと言うとボールを奪うという意味になります)。
ところで、possessには「憑く」という意味もあり、こちらの意味でも良く使われます。「He is playing like a man possessed.」と言うと、まるで何かが乗り移ったかのようにプレーしている、という意味になります。最近の言葉で言うと、「プレーが神がかっている」あるいは「神的なプレー」といったところでしょうか。同じような意味の表現に、man on a missionというものもあります。
WAGs
Wives and girlfriendsの省略形です。読んで字のごとく、妻や彼女のことですが、 著名なスポーツ選手の妻や彼女の場合に使うようです。いったい誰が使い始めたのでしょうか。
The Beautiful Game
サッカーのことを呼ぶのにしばしば使われる言葉です。日本語ではどのように表現できるでしょうね。そんなbeautiful gameの英語のお話を3回にわたってお届けしました。
まとめ
3回にわたって様々なサッカー用語をご紹介した本連載、いかがでしたか?現地の言葉がそのままカタカナになったような聞き馴染みのある用語や、なぜそのような言い方をするのか不思議に思うような用語まで、多様な表現が使われていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
本記事が、スポーツを楽しむ皆さんのために少しでもお役に立てれば幸いです。
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