Translation Designerを選ぶべき理由③
Translation Designer を選ぶべき理由③
~多言語ポストエディット~
当社は、2018/1/22より、企業内の機械翻訳およびポストエディットの活用を促進する新たなプラットフォーム Translation Designer の提供を開始しました。
これを受けて、以降 4 週にわたり、「Translation Designer を選ぶべき理由」を連載します。第三回は、「多言語ポストエディット」の観点での強みをご紹介します。
欧米ではすでに活用されている「ポストエディット」
「ポストエディット」という言葉はご存知ですか。「post-editing = 後編集」という意味で、自動翻訳で出力された結果を、人間が内容を確認し、必要に応じて修正を行う作業です。
実はこのポストエディットという作業は、実は自動翻訳の黎明期からすでに存在しています。自動翻訳の初期は、ルールベースという手法の自動翻訳でしたが、翻訳精度はあまり高くなく、ポストエディットすらできるレベルでは有りませんでした。
ところが統計的な手法の自動翻訳が普及し始めた 2000 年代あたりから、欧米での自動翻訳の受け止め方が大きく変わってきました。ポストエディットできる品質に到達したと世間では考えられるようになったのです。以降、特に英語から欧州の言語に対しては、自動翻訳の精度が良かったため、ポストエディットというサービスの普及が進展しました。
日本でもとうとう始まった「ポストエディット」
2016 年 Google や Baidu がニューラルネットを活用した新しい手法の自動翻訳をリリースすると、瞬く間に「自動翻訳が使えるようになった」と評判になりました。このことは、翻訳業界にいる専門家たちも同様の認識でした。これはつまり、「日本語でもポストエディットができる品質に到達した」ということを意味します。
2017 年以降、公開しない文書や社内資料など、今まで予算の関係で翻訳が出来なかった文書をポストエディットしてほしい、という依頼が急増しています。これは英語から日本語への翻訳のみならず、従来自動翻訳では処理が難しいといわれていた、日本語から英語への翻訳でも同様で、むしろ伸び率は日英ポストエディットの方が急激です。
ポストエディットは上記で述べたとおり、公開しない文書や社内資料などに適用する事が多いですが、公開する目的の文書にも適用できます。その場合には、通常の翻訳と同様、第三者の目線で訳文が正しいかを確認することをお勧めしています。こうした確認作業が含まれるかどうかで大きく変わりますが、最大で 65% 翻訳費用を削減したケースも存在します。
多言語ポストエディットという難問
なぜ難問なのでしょうか。これは、すでに述べたとおり多言語のポストエディットはかなり前から普及しているにも関わらず、日本で依頼ができる翻訳会社は非常に少ないのが理由です。「ポストエディット」というサービスレベルの定義が不明瞭であることが、原因の 1 つとして挙げられます。
2 つ目に、サービスレベルが不明瞭であれば、ポストエディットの単価も不明瞭になります。3 つ目に、価格が曖昧な場合、作業をしてくれる翻訳者の確保が難しくなります。
最後に、どの機械翻訳エンジンを使うかによって費用が変わってしまう。という点も、多言語ポストエディットがなかなか普及しない理由です。
そんな代替案を提案するソリューション、それが Translation Designer です。
- 多言語ポストエディットは欧州およびアジアの主要言語で対応可能
- ポストエディットの品質も明確。単価も固定で明瞭会計。
- 必要に応じて、第三社によるチェックの工程を追加することも出来ます。
これらの事が簡単に出来てしまうプラットフォームです。また、作業すればするほど、流用できる翻訳資産は増えてゆきますから、どんどん翻訳コストも低減してゆきます。
これこそが Translation Designer をお勧めする理由です。Translation Designer であれば、翻訳成果物の用途や、納期、社内外リソースの状況に応じて、機械翻訳、人による翻訳、ポストエディット、チェックのみを、それぞれ依頼することが可能です。日英については、ネイティブチェックを依頼することもできます。文字通り、「デザイン(設計)」することが出来るのです。
Translation Designer とは
「Translation Designer」は、「ヤラクゼン」(https://www.yarakuzen.com) を基盤にした、機械翻訳活用プラットフォームです。機械翻訳のみならず、社内翻訳担当への依頼、または翻訳会社による翻訳、ポストエディット、チェックを依頼することができるため、用途や条件に応じて柔軟に翻訳する手法を選択することができるようになります。日中英の他、欧州・アジアの主要言語に対応しており、複数の機械翻訳エンジンから自社の条件に合ったエンジンを選択できるのも、Translation Designer ならではの特徴です。
https://www.k-intl.co.jp/translationdesigner
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