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春に進み、秋に戻る?サマータイムについて

コロナ禍を経て、以前よりも国内外の相手とリモートで会議を開く機会も増えました。リアルタイムで直接会話してコミュニケーションを取ることができる一方で、海外にいる相手と会議を行う場合は時差も考慮しなければいけません。

また日本では馴染みが薄いかもしれませんが、サマータイムを採用している国も少なくありません。サマータイム廃止の動きもありましたが、2025年現在ではどうなっているでしょうか。

目次[非表示]

  1. 1.サマータイムとは?
  2. 2.いつからいつまで?
  3. 3.サマータイム廃止の動き
  4. 4.まとめ
  5. 5.参考
  6. 6.川村インターナショナルの翻訳サービス

サマータイムとは?

1年のうち日中の時間が長くなる夏を中心とする時期に、時計を通常よりも1時間進めること、またその時間を指します。日の出が早くなる時期に1時間時計が進んでいることにより、夕方は日照時間が長くなり、夜間の照明等のエネルギー消費を抑えることができると言われています。

サマータイムは、日本語では「夏時間」、英語ではsummer time(英)、daylight saving time (DST)(米)と呼ばれています。Daylight saving time という名前のとおり、1784年にアメリカのベンジャミン・フランクリンが起床時間を太陽が出ている時間に合わせることで当時照明として使用されていたロウソクを節約することができる、と提案したことが始まりとされています。実際に国単位で導入されたのは第一次世界大戦時のドイツ帝国とオーストリア=ハンガリー帝国で、当時はロウソクではなく石炭の消費量を減らす目的で導入されました。


いつからいつまで?

サマータイムは北米、南米、ヨーロッパ、オセアニアなど多くの国や地域で導入されていますが、赤道に近い国や日本を含むアジアやアフリカ諸国など年間の日照時間の変化が少ない地域ではサマータイムは実施されていません。

いくつかの地域のサマータイムの開始、終了時期を見てみます。


開始
終了
アメリカ

3月2番目の日曜日 2:00AM​​​​​​​

11月最初の日曜日 2:00AM

ヨーロッパ

3月最後の日曜日 1:00AM

10月最後の日曜日 1:00AM

オーストラリア

10月最初の日曜日 2:00AM

4月最初の日曜日 3:00AM

ニュージーランド

9月最後の日曜日 2:00AM

4月最初の日曜日 2:00AM

 ※一部地域では上記と異なる日時が設定されています。

サマータイム開始時に時計が1時間進み、終了時に時計が1時間戻るため、開始時には日本との時差も1時間短く、終了時には1時間長くなります。

スマートフォンなどインターネットに接続されている機器では、サマータイム開始時及び終了時に自動で時間が調整されるため大きな混乱は生じないようですが、アナログの時計は手動で調整する必要があるようです。


サマータイム廃止の動き

多くの国や地域で導入されているサマータイムですが、廃止を望む声もあります。時間をずらすことによる体内時計の乱れによる睡眠や健康への影響、エネルギーの節約効果が低いことなどがその理由です。

実際にヨーロッパでは2019年3月にEUの欧州議会でサマータイムを廃止する方案件が可決されました。しかし、サマータイム廃止後に通年使用する標準時間を現在のサマータイムである「夏時間」とそれ以外の期間で使用されている「冬時間」のどちらにするか調整がつかないまま、2025年もサマータイムが実施される予定です。

実は日本でも戦後1948年から1951年にサマータイムが実施されていましたが、4年で廃止されています。

近年では、2014年にロシア、2016年にトルコ、2019年にブラジル、2022年にヨルダンで各年を最後にサマータイムが廃止されており、年間を通じて標準時間で統一する国や地域が増えています。


まとめ

前述のヨーロッパだけでなく、アメリカでも廃止の議論が行われているサマータイム。来年も実施されるのか、廃止する国や地域が増えるのか、世界の時計の動向が気になるところです。


参考


川村インターナショナルの翻訳サービス


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