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スイス人の友人と休暇を過ごし、考えた日本のこと

先日、筆者のスイス人の友人が日本に旅行に訪れました。2週間ほど滞在していたのですが、その期間に一緒に過ごして感じた、スイスと日本の違いを紹介いたします。

自分が住んでいる日本について今まで気づかなかった意外な発見や、スイスという外国の価値観を楽しんでいただければと思います。

目次[非表示]

  1. 1.スイスってどんな国?
  2. 2.硬貨の違い
  3. 3.食文化等について
  4. 4.スイス経済の強さ
  5. 5.まとめ
  6. 6.川村インターナショナルのサービス

スイスってどんな国?

面積は4.1万平方キロメートルで、九州と同じくらいの広さの小さな国ですが、その多くが山岳地帯で、マッターホルンに代表される雄大な自然が広がっています。

スイスの公用語は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つがあり、地域によって言語圏が分かれていますが、英語も話せる人が多く、観光地でも不自由なく英語が通じます。

スイスは世界的に見ても治安のよい国とされており、街の美化、衛生基準でも世界トップクラスを誇っています。また、戦争を始めない、戦争に加わらない永世中立国としての印象が強い方も多いのではないでしょうか。


硬貨の違い

日本でスイス人の友人と自動販売機を使用したときのことです。友人が何枚か硬貨を入れ、返却口から5円硬貨が戻ってきていたので、5円以下の硬貨は使えないと教えてあげたのですが、それが少し分かりづらかったようです。そこで初めて気づいたのですが、実は5円硬貨は漢数字のみで五円と書かれており、数字の5が書かれていませんでした。5円以外の硬貨はいずれもアラビア数字の記載があるので、確かに5円硬貨については漢字が読めないと混乱することもあるのかなと驚きました。普段全く意識していなかったので、海外の人の視点がなければ気づかなかった、小さいけど新しい発見でした。

スイスではスイスフラン(CHF)という通貨単位が使われており、すべてにアラビア数字が書かれているので誰が見ても理解できるようにはなっています。ただ7種類の硬貨のうち、1/2フランという分数が書かれた硬貨があり、この点は日本人の感覚からすると少し慣れないところかなと思います。




食文化等について

スイスの郷土料理といえばチーズフォンデュが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。前述したように地域によって言語圏が分かれているスイスでは、それぞれの地域でフランスやドイツといった各国の影響を受けた食文化が育まれています。多様な食文化を楽しむことができる点も、スイスの魅力のひとつかと思います。

そのスイス人の友人を、年明けに正月料理を作るからと家に招いたのですが、自分が参加しても大丈夫かと心配そうでした。おせち料理はやや癖のあるものもあるので、口に合うかを心配しているのかと思いましたが、理由を聞くと、ドレスコードが心配で和服が似合うか不安だとのことでした。和服を着ておせちを食べる、といういかにも日本らしい正月を過ごしている日本人が実際にどれだけいるかは疑問ですが、日本はルールや規則にとてもうるさい国という印象・先入観があるのかなと感じる出来事でした。



スイス経済の強さ

友人は、スイスの一般的な会社の経理部に所属している、普通の会社員です。ただ、旅行中に買い物した額が自分の想像以上だったので、スイスの経済事情などを聞いてみました。

まず給与を聞いてみたのですが、こちらの予想よりも非常に高く大変驚きました。日本の平均の倍以上をもらっているようで、あとで気になって調べてみると、平均的な給与額はスイスが世界で最も高いというデータもあり、その豊かさを実感しました。

また、友人は賃貸のアパートに住んでいるのですが、その家賃の高さにも衝撃を受けてしまいました。さらに住宅事情を聞いてみると、友人曰く、平均的な戸建て住宅の販売価格が1億円ほどになるとのことで驚きました。日用品の物価も高いようで、ジュース1本が600円ほどで売っていることもあり、平均収入が高い分、物価も高くなっています。

スイス経済の特徴としては、中小企業が多く、さらに品質が高く信頼性のある製品やサービスが強みになります。科学分野などで高い競争力があり、多国籍企業の拠点も国内に多く、スイスの国民1人あたりGDPも世界的に見ても高い水準を誇っています。

参考:世界の平均年収 国別ランキング・推移 - GLOBAL NOTE
   スイスの経済構造と主要産業 の現状と課題


まとめ

2週間ほぼ一緒に過ごしてみて、スイスと日本の違いに驚き疲れることもありましたが、色々な発見ができた貴重な経験だったと思います。言語も食文化も経済状況も異なる友人と話すことで、幾分か自分が住んでいる日本を客観視できたように感じます。今回の経験で、少しはスイスについて詳しくなったようにも感じますが、国が違えばまた異なる文化や価値観が存在します。今後も海外の人々と交流し、知見を深めて広い視点で生活を送れるようになりたいと思います。


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