世界で最も美しい言語 フランス語の特徴
2024年夏にパリでオリンピックが開催されるフランス。その歴史は非常に長く、芸術や文学、音楽、料理など多様な文化に触れることができます。また農業も盛んでEU最大の農業国でもあり、美しい街並みだけでなく、豊かな自然や美食を楽しむことができます。
目次[非表示]
- 1.フランスってどんな国?
- 2.フランス語の話者数
- 3.フランス語の特徴
- 4.フランス語で83は4×20+3?
- 5.日常にあるフランス語の単語
- 6.参考文献
- 7.川村インターナショナルのサービス
フランスってどんな国?
ヨーロッパに位置するフランスは日本の約1.5倍の面積の国で人口は約6,800万人。移民の受け入れが多い国でもあり、多様な人種で構成されています。トリコロールの国旗は「自由・平等・博愛」を表します。長い歴史を持つ街並みやその中で花開いた文化や芸術を楽しむことができる世界有数の観光国です。
フランス語の話者数
そんなフランスで話されているフランス語。その話者数は世界第5位で、フランスはもちろんアフリカやカナダ、ベルギー、スイス、ハイチ、バヌアツなど多くの国でも公用語とされています。また国だけでなく、国連、世界貿易機関(WTO)、経済協力開発機構(OECD)、国際オリンピック委員会(IOC)、国際サッカー連盟(FIFA)といった様々な国際機関でも英語や他の言語と並んで公用語とされるなど、幅広く使用されています。
フランス語の特徴
フランス語はインド・ヨーロッパ語族に属するロマンス諸語の一つで、名詞は男性名詞・女性名詞の性を持ちます。英語と同様にアルファベットが使用されますが、アクサンテギュ(é)、アクサンシルコンフレクス(â, ê, î, ô, û)、セディーユ(ç)、合字(œ、æ)など英語にはないアルファベットも含まれます。また、日本語や英語にはない鼻母音と呼ばれる母音を持つなど発音も特徴的ですが、「世界で最も美しい言語」と言われる言語です。
<名詞の性>
フランス語の名詞は男性名詞・女性名詞を持ち、その性に対応して冠詞や動詞、形容詞の変化が起こります。
定冠詞の変化を例として見てみましょう。それぞれの名詞に定冠詞le, la, les(英語のthe)がつくと下記のように定冠詞がそれぞれの性に応じて変化しているのがわかります。
【男性名詞】
le livre(本) |
【女性名詞】
la maison(家) |
<リエゾン>
フランス語の発音の特徴の一つにリエゾン(liaison)があります。隣接する単語間で「発音されない子音で終わる単語」に「母音で始まる単語」やフランス語で原則発音されない「無音のHで始まる単語」が続く場合は、末尾の子音と次の単語の最初の母音を繋げて発音します。
上記の定冠詞の例の中では、「les amis(友達)」が末尾のsが発音されない定冠詞lesの後に母音で始まる単語amiが続くので、発音は下記のようになります。
les amis(友達)レザミ |
またリエゾンの他にもアンシェヌマン、エリズィオンといったルールがあります。
アンシェヌマン(enchaînement)
「元々発音する語末の子音」と、次に続く単語の最初の母音を繋げて発音する
例)Il est étudiant. イレエテュディアン(彼は学生です。) |
エリズィオン(élision)
連続する母音が省略される
例) ※「J'habite」はエリズィオンとリエゾン |
リエゾンなどの単語間の結合により発音が滑らかになっていることもフランス語が美しく聞こえる要因の一つです。
フランス語で83は4×20+3?
フランス語の数字のアン、ドゥ、トロワはご存知の方が多いと思いますが、70以降の数字は少し複雑です。というのも、30~60は10進法で、70~79を60進法で、80~99を20進法で表現するためです。
1: un (une)
2: deux
3: trois
4: quatre
5: cinq
6: six
7: sept
8: huit
9: neuf
10: dix
20: vingt
30: trente
40: quarante
50: cinquante
60: soixante
70 (60+10): soixante-dix
80 (4×20): quatre-vingts
90 (4×20+10): quatre-vingt-dix
先に例を挙げた83はquatre-vingt-trois(4×20+3)です。例えば西暦の1998年はmille neuf cent quatre-vingt-dix-huit(1000+900+4×20+18)と、慣れないと少し難易度が高く感じます。国によっては例外もあり、例えばベルギーなど70以降も10進法が使われています。
日常にあるフランス語の単語
フランス語は、日本人には英語ほど馴染みがない言語のように思われるかもしれませんが、実は日本でも広く使われている単語も意外とあります。
- cinéma シネマ(映画、映画館)
- métro メトロ(地下鉄)
- café カフェ(喫茶店、カフェ)
- marché マルシェ(市場)
-
bricolage ブリコラージュ(DIY)
このように日本の生活の中にも溶け込んでいる単語も多いフランス語。映画や動画などで気軽にコンテンツを楽しめるため、「世界で最も美しい言語」ともいわれるフランス語の世界をのぞいてみてください。
参考文献
フランス語を公用語としている国の一覧 - Wikipedia
フランス語 - 国際機関などにおけるフランス語 - わかりやすく解説 Weblio辞書
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