翻訳・機械翻訳・ポストエディットなど翻訳に関連する情報を発信
はじめての翻訳業者選定のてびき

はじめての業者選定―A4 1ページ~年間プロジェクトまで―

翻訳業界には、数千社の翻訳事業者があると言われています。

それだけ多いと、はじめて翻訳を依頼する際にどうやって業者選定したらよいかわかりませんよね。今回は、翻訳業者を探す際にどのような方法があるのか、A4 1ページの少量翻訳から年間プロジェクトの大型契約まで、ざっくりとまとめてみました。

目次[非表示]

  1. 1.スポットでの依頼
    1. 1.1.紹介してもらう
    2. 1.2.Webから探す
  2. 2.長期翻訳プロジェクトの業者選定
    1. 2.1.情報収集
    2. 2.2.提案依頼
    3. 2.3.ミーティング
  3. 3.まとめ
  4. 4.川村インターナショナルの翻訳サービス


スポットでの依頼

紹介してもらう

社内ですでに翻訳会社への依頼実績がある可能性があります。普段から翻訳会社が取引している部署には例えば、広報部門、技術部門(開発、設計部など)などがあります。それらの部門では外注で翻訳を依頼することも多いため、翻訳会社の良し悪しに関して知見を持っているかもしれません。また、翻訳の依頼方法(例えば、どういった形式でデータ提供するのかや、翻訳時参考資料の支給など)や納品後の対応方法等についてもノウハウがあります。

さらに、あわせて翻訳会社の窓口担当者の連絡先も聞いておくと、スムーズに依頼が出来ます(窓口担当者は常時、お客様との間での受発注窓口を担っているため、社内の稟議や注文方法など、お客様より詳しいかもしれません)。

社内ですでに翻訳会社を利用しているのであれば、率直に良い翻訳会社を知らないかという問い合わせをしてみるのが近道です。

Webから探す

Webから翻訳会社を探す際、候補を3社程度見つけておくと良いでしょう。その会社の強みや特徴を確認し、まとめておくことをお勧めします。例えば、

  • 同じような強みを持つ会社(例えば、製造業のマニュアル翻訳が得意など)を3社
  • 品質に強みを持つ会社 3社
  • 価格に強みを持つ会社 3社
  • 大手 3社

など、探し方は色々あるかもしれません。注意しなければいけないのは、翻訳会社はその特性上、大手でなければ優良なサービスを提供出来ないということはありません。会社規模によらず素晴らしいサービスを提供している会社は多くあるため、品質や納期、費用などのバランスから、お客様が最も使いやすいと思われる会社を探すことが肝要です。


長期翻訳プロジェクトの業者選定

長期にわたる翻訳プロジェクトの業者選定を行う場合、ある程度計画的に選定方法を検討する必要があります。その会社の数値上の優位性や、単発のトライアルではなかなか本質的な強みや運用面での柔軟性を見抜くことは難しいからです。

情報収集

まず、この業者選定が何のために行われるのか、背景や目的を明確にすることが重要です。すでに外注における翻訳プロセスが確立しているのであれば、その説明や課題(可能であれば翻訳会社に実現してほしいこと)などを、新しく翻訳プロセスを採用するのであれば要求事項を端的にまとめます。

提案依頼

まとめた情報はRFP(提案依頼書)の形式にしても良いかもしれません。上記の情報とともに、プロジェクトの規模感、選定方法やスケジュールを決めておくと効率的です。また、業務における具体的な質問表(例えば、使用するツールやセキュリティへの対応状況など)もあわせて添付するのも良いです。

最近のトレンドですと、機械翻訳やポストエディットへの取り組み状況も提示してもらうことをお勧めします。数年のスパンで見た際に、業務の一部を機械翻訳に置き換えるということも想定されうるからです。

こうした情報をRFP(提案依頼書)にまとめ、候補となる翻訳会社数社に提案依頼を行います。

ミーティング

上記の説明のように、表面上の数値やスペックのみでは、その翻訳会社が本当に良い会社なのかを見抜くのは難しいと思います。そこで、選考過程の中にミーティングも含めると良いでしょう。何だかんだ言って、やはりやりとりするのは人間ですから。可能であれば窓口担当者(営業担当者)と実際に翻訳に関わるプロジェクトマネージャも同席してもらうことをお勧めします

まとめ

いかがでしょうか。翻訳業者を探す際にどのような方法があるのか、ごく簡単にまとめてみました。いずれにせよ重要なことは、規模にかかわらず翻訳業者選定の際に、何を重視して、どういったことを期待しているのかをしっかりと示していくことだと思います。


翻訳の依頼については、以下の資料「はじめての翻訳依頼」にも詳しくまとめております。気になる方はぜひご一読ください。
※競合他社様および個人翻訳者の方々からの資料請求はお断りすることがございます。あらかじめご了承の程をよろしくお願い申し上げます。


川村インターナショナルの翻訳サービス

川村インターナショナルでは、IT、医療、法律、金融、特許などの分野に対応し、英訳をはじめ40言語以上の多言語の組み合わせをサポートしています。お客様のさまざまなニーズへ機械翻訳とポストエディット、従来の人による翻訳の使い分けをコンサルティングいたします。また、動画・音声データの編集や他言語ローカリゼーション対応など、言語に関連する様々なサービスをご提案いたします。

翻訳依頼を検討している、無料で見積もり依頼をしたい、不明点・疑問点がある、という方は以下のフォームからお気軽にお問合せください。


関連記事

KIマーケティングチーム

KIマーケティングチーム

川村インターナショナルWebマーケティングチームです。開催予定セミナーやイベントの告知、ブログ運営などを担当しています。

この記事がお役に立ったらシェアをお願いします!

ホワイトペーパーはこちら

JSAマーク
ISO17100
JSAT 007

認証範囲:
金融・経済・法務、IT、医療・医薬、電気 ・機械、航空宇宙分野の技術翻訳サービス 及びソフトウェアローカリゼーション
SGS_ISO-IEC_27001_with_ISMS-AC
※当社では、ISO17100に準拠した翻訳サービスを提供可能です。
準拠サービスをご希望の場合は、ご依頼時にお申し付けください。