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FIGSは古い?欧州言語翻訳の今

FIGSはもう古い?欧州言語翻訳の今

FIGS」という言葉を聞いたことはありますか?いちぢく「fig」の複数形ではなさそう…

ということは推測できそうですね。

この「FIGS」というのは、

  • French(フランス語)
  • Italian(イタリア語)
  • German(ドイツ語)
  • Spanish(スペイン語)

の欧州言語の頭文字を取った略語です。日本語のドキュメントやコンテンツなどを海外向けに翻訳するときに一番に検討されるのはもちろん英語ですが、その次の多言語化の選択肢として挙がってくる欧州の主要言語のことを指します。英語と「FIGS」をひとまとめにして「EFIGS」と呼んだりもします。

今回は「FIGS」それぞれの言語の状況と、世界情勢によって生じた変化についてお伝えしていきます。

目次[非表示]

  1. 1.世界の主要言語 F(フランス語)とS(スペイン語)
  2. 2.EU域内での高い地位 G(ドイツ語)とI(イタリア語)
  3. 3.今必要とされるのは「FIGS」+ ?
  4. 4.川村インターナショナルの翻訳サービス

世界の主要言語 F(フランス語)とS(スペイン語)

フランス語は世界で英語に次ぐ2番目に多くの国・地域で話されている言語です。欧州ではフランスをはじめ、スイス、ベルギー、さらにはかつてフランスやベルギーの領域だったアフリカ諸国を中心に29か国で公用語となっています。国際連合の6つの公用語の1つでもあるため、世界の主要な言語といっても間違いではないでしょう。さらに昨年開催された東京オリンピックでは、オリンピックの第一公用語として開会式で話されているのを聞かれた方も多いのではないでしょうか。

スペイン語はネイティブスピーカーの数が多い言語として、中国語、英語、ヒンディー語に次ぐ4番目のメジャーな言語*です。スペインや中南米で話されているのはもちろん、アメリカ国内にいるヒスパニックのスペイン語話者も5000万人と大変多く、全世界でスペイン語を第一言語とする人は4億8000万人いると推定されています。スペイン語の母音の数は日本語と同じ【a, e, I, o, u】の5つで、日本人にとっては比較的聞き取りやすい言語の1つといわれています。
*参照:5 Most Spoken Languages in the World, Insider Monkey


EU域内での高い地位 G(ドイツ語)とI(イタリア語)

ドイツ語は、英語やフランス語、スペイン語のように世界語化はしていませんが、母語人口はEU域内で1位、そしてドイツの国別GDPもEU域内1位とEU内では圧倒的な影響力を誇ります。またインターネットのウェブページ数においては全サイトのうち約6パーセントがドイツ語のページであり、英語に次ぐ第2の言語となっています。欧州においてはドイツ、オーストリアだけでなくスイス、リヒテンシュタイン、ルクセンブルグなど多くの国で母語使用されています。

イタリア語は上記の3言語と比べると、スケールが小さく感じられる方もいるのではないでしょうか。イタリア語話者はイタリア人しかいないのでは?そんなことはありません。実はイタリア語はEU域内ではドイツ語、フランス語に次ぐ3番目にネイティブスピーカーが多い言語となっています。イタリア語はイタリア国内だけでなくスイスやサンマリノでも公用語として使用されています。ピアノやテンポ、音階の「ドレミ」など音楽関係の言葉はイタリア語が多く使われていることは意外と知られていないことかもしれません。


「FIGS」の現況を見てきましたが、それぞれの言語には欧州に限らず、世界的に強い影響力があるのがわかりますね。コンシューマ向けの家電の取扱い説明書は英語に加え「FIGS」への多言語化が必ず含まれている理由も納得できるのではないでしょうか。

今必要とされるのは「FIGS」+ ?

近年BRICSの台頭に伴い、需要が増えてきたのがPortuguese(ポルトガル語)です。EU域内のネイティブスピーカーは1000万人ほどで多くはありませんが、約2億人の人口を抱えるブラジルの公用語となっているため、ポルトガルの旧植民地のアフリカ諸国の話者を含め、2億5000万人ほどのネイティブスピーカーがいると推定されています*
*参照:ポルトガル語, Wikipedia


以前は「FIGS」をセットで多言語化を発注される方が多かったのですが、ブラジルの台頭によりイタリア語とポルトガル語を入れ替えて、「FPGS」で多言語化を行ったり、英語+ポルトガル語・スペイン語の3言語で多言語化など様々なバリエーションが増えてきているのが現状です。

さらに企業の国際化に伴い、翻訳が必要になるドキュメントは「日本語」からの多言語化に留まらなくなっています。川村インターナショナルでは英語からハンガリー語や、デンマーク語から日本語など、比較的マイナーな欧州言語においても様々な組み合わせの翻訳実績があり、分野も製薬から法律など多岐にわたります。また翻訳だけではなく機械翻訳+ポストエディットなど様々なソリューションを提供しております。多言語化をご検討の際にはぜひ一度ご相談ください。​​​​​​​

川村インターナショナルの翻訳サービス

川村インターナショナルは、FIGSをはじめ欧州(全域)の言語は欧州拠点の関係会社が現地拠点として対応しています。IT、特許、法律、金融などの専門分野に対応し、プロフェッショナルな翻訳に強みを持っています。その他英訳をはじめ40言語以上の多言語の組み合わせをサポートしています。ネイティブチェック、専門家レビューなどのオプションもございます。
上記の言語から、リストに含まれない言語まで、もれなくサポートいたしますので、多言語展開でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。


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川村インターナショナルWebマーケティングチームです。開催予定セミナーやイベントの告知、ブログ運営などを担当しています。

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