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【特別オンライン会談】~with/afterコロナの翻訳業界~⑦セキュリティリスク

ヒト・モノの移動が制限される中、人々の働き方も大きく変わり、ビジネスの手法にも様々な変化や工夫が見られるようになった。

未だ第一波の収束も見えず、第二波・三波の到来も予想される2020年の夏現在に、世界各国のビジネスパートナーと、これからの翻訳業界について語る。


目次

  1. 事業活動や働き方への影響
  2. 「New Normal」な社会
  3. 翻訳業界とリモートワーク
  4. ビジネスへの影響
  5. 機械翻訳のビジネスチャンス
  6. オンライン会議システムとリモート通訳
  7. セキュリティリスク
  8. 機械翻訳エンジンGlobalese
  9. 機械翻訳サービスの在り方とこれから
機械翻訳サービスの在り方とこれから

森口:
オンライン会議室システムを選ぶ際にはセキュリティも重要視されています。その面ではどうですか?

コロナ・パンデミックの影響で、オンライン会議そのものは今や一般的になりましたが、使用する会議システムについては、お客様の間でもまだ制限があるようです。


Serge:
「セキュリティ」を機密性と捉えるなら、InterpretistoはZoomを使用した通訳と同様、あるいはZoomを使用した通訳以上の機密性を確保できます。

まず、ZoomやTeamsなど、現在よく使われている会議システムのほとんどは、クラウドベースのサービスです。

クラウドベースのサービスは、サーバーの導入や初期設定など複雑かつ面倒な作業が不要なので、導入時のハードルが極めて低いのが利点です。

一方で、クラウドサービスである以上、外部とのコミュニケーションの場となるサーバーは外部に置かれます。そのため、ハッキングや情報漏洩のリスクをゼロにすることは不可能なのです。

これは他のサービスにも言えることですが、クラウドサービスというのは、手軽で便利な一方である一定のセキュリティリスクを、ユーザーが負っているといえるのです。


前田:
なるほど。Interpretistoは違うのですか?


Serge:
はい。クラウド版のサービスとしては、Interpretistoも同様ですが、当社はオンプレミス型のサービスも提供しています。

そのため、より強固な機密性を求めるお客様向けにはオンプレミス型を提供できます。

Logrus Globalウェブサイトより


前田:
先ほど「むしろZoomを使用した通訳以上の機密性を備えています。」と言ったのはそのことですね。


Serge:
そうです。クラウド版での機密性は、InterpretistoもZoomとほとんど変わりません。会議に参加する際の認証ステップも同じです。

しかし、オンプレミス型では、お客様のサイト内のサーバーにInterpretistoのシステムを直接インストールします。お客様のサーバーが管轄するネットワーク内での運用になるので、セキュリティ面での信頼度は格段に上がります。


前田:
なるほど。グローバルにビジネスを展開しているお客様や、世界中に支店や販社をもつお客様などにはとても良いサービスですね。個人情報を取り扱う役所や病院などにもニーズがありそうです。

まさに、with/afterコロナ社会における、新しい通訳サービスの在り方の一つですね。


Serge:
ありがとうございます。でもサービスとしてはまだまだ発展途上なのです。

ゆくゆくは、機械翻訳エンジンに音声認識技術をつなぎこんで、「自動通訳」機能付きのオンライン会議プラットフォームを実現できればと考えています。


森口:
機械翻訳エンジンと音声認識技術のつなぎこみは、翻訳業界で最も注目されているトピックの一つです。日本ではメーカーやIT関連の企業が通信になって開発を進めていますが、会議通訳への実用化にはまだまだ研究が必要だと思います。

近い将来、オンライン会議のプラットフォームにつなぎこむことができれば、可能性が大きくひろがりますね。楽しみにしています。


前田:
ありがとうございます。今回のパンデミックは、我々言語ビジネスの業界においても、その影響は決して小さくありません。

with/afterコロナ社会で、ビジネスチャンスをつかむためには、既存のサービスの「型(カタ)」にこだわるだけでなく、サービスの在り方そのものを見直し、場合によっては新しい「型」へと変化していくことが必要だと思います。

(次回は11/25(水)公開予定、お楽しみに!)


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