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変化を受け入れる体制が整っているニュージーランド

変化を受け入れる体制が整っているニュージーランド

前回の「ラグビー強豪国として名だたるニュージーランドに引き続き、今回もニュージーランドについてご紹介したいと思います。筆者が現地で約2年間過ごしてきた中で、ニュージーランドは日本の一歩先を歩いている印象を持ちました。そのため、今後の日本の動向を予想する上で、ニュージーランドの状況をお伝えすることは有用であると考え、続編の執筆に至りました。

まず、当時のニュージーランドの状況(2014年頃)が、最近の日本の状況に似ていると感じた事項についてご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.コンビニエンスストアの店員について
  2. 2.キャッシュレス状況について
  3. 3.タピオカドリンクについて
  4. 4.女性リーダーについて
  5. 5.スマートフォンの料金について
  6. 6.おわりに

コンビニエンスストアの店員について

ニュージーランドは多くの人種が暮らす国であり、特に都市部では多種多様な人種の人々を見かけました。ニュージーランドで最も多くの人口を占めるのは白人系の人達ですが、コンビニで働く店員の多くがアジア系やイスラム系の人達でした。

私が留学する前の日本において、コンビニでアジア系の人が働いているのを見かけたことはありましたが、それでも約7割以上は日本人の店員だったと記憶しています。ですが、今では都市部のコンビニで多様な人種の方が働いていることは珍しくありません。逆に日本人の店員を見かけると珍しいなと感じるようになりました。今後日本の少子化対策として移民の受け入れは恐らく増えていくと思われ、コンビニ以外でも多様な人種の方達が働くことがより当たり前になっていくことと思われます。

キャッシュレス状況について

ニュージーランドで生活を始めて、はじめに便利だと感じた点はキャッシュレスの環境でした。留学を開始して、まず銀行のキャッシュカードを作成し、口座に当面の生活費を入れ新しい生活をスタートしました。そして、このキャッシュカードの便利さに驚きました。

このカードの優れた点は、日本と同じようにATMでお金を引き出せるのはもちろんのこと、初めからデビットカード機能がついていることでした。

デビットカードの優れた点は、クレジットカードと違い銀行口座から直接お金が支払われる仕組みを取っており、カードを使い過ぎて使用停止になるということがありません。

また、クレジットカードを作る場合のような、申込時の厳格な審査はありませんでした。留学したての学生でもすんなり作成できました。さらに、ほぼ全てのお店にカードの読み取り機が設置してあり、現金を持たずに生活することができました。(学校の購買でも使えて、数は少ないですが自販機にもカード読み取り機があり、ジュースやお菓子を購入できました)。

現在、日本でもキャッシュレスの動きが高まっており、ニュージーランドと同じように現金を持たずに生活している人が増えていると思います。デビットカードは、スマホのアプリのように起動する手間もいらず、交通系カードのように都度カードに入金する必要もないため、日本でもデビットカードでのキャッシュレス化が進むことを望みます。


タピオカドリンクについて

ニュージーランドは移民が多い国で、台湾系の人も多く住んでいました。タピオカドリンクは、現地でできた台湾系の友人に教えてもらい初めて飲みました。結構甘く感じましたが味はおいしく、日本でも手軽に飲めたらいいのにと思っていました。

当時、台湾人の友人にこれは日本でも人気になると話し、何かビジネスを始めたいと考えていたその友人に、日本でお店を始めたらきっと成功すると勧めていました。

そして、日本に帰ってきて1年後くらいから現在にいたるまで、女子高生を中心に大ブームを巻き起こしており、自分の読みに間違いはなかったと今も思っています。

資金も勇気も計画性もなかったため行動を起こさなかったのですが、もし本気で起業していたら今頃は、、、などと考えたりしました。

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また、以下に、今後日本が実現していく、もしくは、実現していってほしいニュージーランドの状況を挙げてみました。


女性リーダーについて

ニュージーランドでは、今までに現在の首相を含めて、3人の女性の首相が誕生しています。

また、現在の首相であるアーダーン首相は、世界で初めて首相として育児休暇を取得したことでも話題となりました。日本でも女性の社会進出の促進、また、少子高齢化への対策が求められている中、ニュージーランドでは国のトップが率先して育児休暇を取り、より女性達の働き方と子育ての改善を進めていく姿勢は、現在の日本において多分に見習うべきことだと思います。


スマートフォンの料金について

現地では多くの人がスマートフォンを所持しており、普及率においては日本と特に差はないようです。ただし、日本との大きな違いはその料金です。現地の友人に月々の支払いの状況を聞いてみると約2000円とのこと。また、プランにもよりますが、支払い方法も月々の固定料金の支払いではなく、課金した金額がなくなる度にコンビニなどで課金するトップアップ方式を選べ、経済的にスマートフォンを活用できる環境でした。現在、日本でも政府の主導で料金の是正が行われていますが、ニュージーランドの料金と比べてみるとまだまだ対応が十分でない印象です。

おわりに

ニュージーランドと日本は、島国(形もどことなく似ている)で、治安もよく、水道水も飲める等、類似点が多くある国だと思います。ただ、ニュージーランドは国として姿勢が柔軟で変化を受け入れる体制が整っており、国際情勢やトレンドに適応しているという点で、日本より1歩進んでいるという印象を持っています。そのため、現在のニュージーランドの状況が、将来の日本の状況になりうる可能性は低くはないと思います。ニュージーランドの状況を掴んでいれば、それなりに確実性がある未来の情報として、今後の日本に有利に動くことがあるかもしれません。


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川村インターナショナルWebマーケティングチームです。開催予定セミナーやイベントの告知、ブログ運営などを担当しています。

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