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横綱=YOKOZUNA 日本語で親しむSUMOの世界

コロナも次第に収束し、外国人旅行者が戻ってきている昨今、日本の名所や日本食などの食べ物に加えて外国人に人気のある相撲。テレビなどで一度は取組をご覧になったことがあるかと思います。

目次[非表示]

  1. 1.日本の国技 相撲
  2. 2.番付や決まり手、英語ではなんて言うの?
    1. 2.1.番付
    2. 2.2.決まり手
  3. 3.はっけよい?はっきよい?
  4. 4.まとめ
  5. 5.参考資料
  6. 6.川村インターナショナルのサービス

日本の国技 相撲

相撲は日本の国技と言われていますが、その歴史は古く、古事記や日本書紀の中にも相撲の原型とも言える力くらべをしたという神話が残されている程です。時代を経て、平安時代には農作物の収穫を占う儀式として相撲が行われ、江戸時代には興行として現在行われている相撲の原型が出来上がり、庶民の娯楽として発展しました。土俵や化粧廻し、力士が結っている髷など、今も江戸時代から変わらぬ形で続いています。

現在は、一月場所(東京)、三月場所(大阪)、五月場所(東京)、七月場所(名古屋)、九月場所(東京)、十一月場所(福岡)と年6回本場所が開催され、場所のない期間も地方で巡業と呼ばれる興行が行われます。本場所では、力士の番付が決まる取組が行われるため緊張感のある真剣勝負が楽しめます。また巡業では取組はもちろん横綱土俵入り、髪結いや綱締めの実演、相撲の禁じ手をコミカルに紹介する初切(しょっきり)など様々な見世物をより近くで楽しめます。



番付や決まり手、英語ではなんて言うの?

本場所もそれ以外の巡業などでも楽しめる機会の多い相撲。会場では相撲観戦を楽しむ外国の方の姿も多く見かけますが、番付や決まり手など相撲特有の言葉が多くあります。英語ではどのように表現されるのでしょうか?

番付

番付

 Banzuke

横綱

 Yokozuna

大関

 Ozeki

関脇

Sekiwake

小結

Komusubi

前頭筆頭

Maegashira #1

前頭二枚目

Maegashira #2

前頭三枚目

Maegashira #3


番付は日本語をそのまま使っています。もちろん、初めて相撲を見る外国人には何のことかわからないので、「横綱」 grand champion / highest rank in sumoなど英語でもその意味は説明されますが、テレビ中継の英語の実況では日本語の名称がそのまま使用されています。

「横綱」の名称は、横綱土俵入りの時に締めている白い綱に由来していると言われています。江戸時代は最高位が「大関」でしたが、その中でも優秀で強い力士のみに締めることを許された横綱。明治時代以降は番付に「横綱」の名称が記されるようになりました。日本語の名称をそのまま使うことでその背景も見えてきますね。


決まり手

押し出し

Oshidashi / Frontal push out

寄り切り

Yorikiri / Frontal force out

送り出し

Okuridashi / Rear push out

上手投げ

Uwatenage / Over arm throw

小手投げ

Kotenage / Arm lock throw

外掛け

Sotogake / Outside leg trip

裾払い

Suso-harai / Rear foot sweep

決まり手も基本的には日本語がそのまま使われていますが、例えば寄り切りを解説するときは
 
  Yorikiri, force out. He moves back Ozeki.  
 
など、日本語の決まり手だけではなく、英語でもわかりやすく説明されます。
番付や決まり手以外にも「金星」、「行司」、「軍配」なども英語の説明を交えながら日本語の単語が使われます。


はっけよい?はっきよい?

このように英語に翻訳されず、日本語がそのまま使われていることが多い相撲用語ですが、相撲の勝敗を決するルールは土俵の外に出るか足の裏以外に土がついたら負け、と非常にシンプルです。細かいルールを知らない相撲を初めて見るという人でも楽しむことができます。

取組前に行司が発する「はっきよい」の掛け声。「はっけよい」とも言われることもあり、その語源は諸説ありますが「発気揚々(ハッキヨウヨウ)」から来ていると言われています。「気合を入れて全力で勝負しなさい」と力士を鼓舞する意味合いがあります。たとえ言葉自体の意味を知らなくても行司の独特の言い回しと雰囲気を楽しみ、これから勝負が始まるんだなと理解することができます。


まとめ


真剣勝負の取組の勝敗を楽しむだけでも、決まり手や取組前の作法などの文化を深掘りしても楽しい相撲。江戸時代から続く伝統や様式も魅力の一つなので、英語に翻訳せず日本語自体の言葉の語源や響きを楽しむことで伝統的な雰囲気をより深く味わうことができるのかもしれません。日本語で相撲用語を覚えながら深く相撲の世界を知るのも楽しみの一つです。


参考資料


Nihon Sumo Kyokai Official Grand Sumo Home Page


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