はじめての翻訳依頼:納品編
はじめて翻訳を外注する場合、翻訳会社から納められた成果物をどのように扱えばよいか迷われるお客様もいるかもしれません。
以前の記事ではじめての翻訳依頼の準備・実践編をご紹介しましたので、今回は翻訳物が納品された後、どのような手続きや対応があるか、また、支払い手続きはどうしたらよいかなどを、簡単にまとめてみました。
納品物の確認
仕様チェック
翻訳物が納品された後、まずは納品物がお客様の発注した仕様に基づいているかをチェックしましょう。
チェックする具体的な項目を以下に例として挙げます。
・言語方向:指定の言語に訳出されているか。たとえば、中国語は繁体字で間違いないか、など。 ・ファイル形式:指定した納品ファイル形式になっているか。 ・翻訳箇所:指定した箇所が漏れなく翻訳されているか。 ・用語指定:指示した翻訳用語が反映されているか。 |
もしも意図したものと違う仕様で納品されたものがあれば、翻訳会社の担当者に確認します。
翻訳内容の確認
訳文を確認して、気になった箇所があればまとめておきましょう。
納品物には、翻訳会社からのメモ書き(申し送りとも言います)が同封されていることがあります。これは翻訳に関する解釈や不明点、注意事項などを、作業者がまとめたものです。これらも併せて確認をしておき、質問等があればまとめて翻訳会社に質問すると、より翻訳物に対する理解が深まります。
内容に問題が無かったかどうか
納品物の修正対応
納品された翻訳をレビューしたところ、修正してもらいたい箇所が出てくるかもしれません。翻訳会社によって修正対応(レビュー対応)方法は異なりますが、納品後に1度までの修正に対応する翻訳会社が多いため、気になる箇所があれば相談してみるとよいでしょう。
この時に注意したいのは、修正指示はより具体的に行うということです。ここであいまいな指示を出してしまうと、翻訳会社もどのように対応したらよいか迷ってしまい、大幅に時間をロスしてしまう可能性があります。例えば、「●●の訳は〇〇に統一してください」「長音箇所は~のように対応してください」というように具体例を挙げながら指示をだすとイメージがわきやすくて良いかもしれません。
フィードバック
納品物をお客様自身で修正された場合、最終成果物を翻訳会社に共有することも重要です。可能であればどのような理由で翻訳を修正したのかも補足するとよいでしょう。(「一般用語⇒社内用語への修正」、「翻訳は問題なかったが、納品後に原文変更が生じた」など)
特に定期的に依頼をするものであれば、翻訳作業者もある程度、固定されている可能性もありあますので、効果的にフィードバックをすれば今後の案件の品質の向上につなげることもできます。
なお、万が一、翻訳物の品質がお客様の期待する品質から大きく外れてしまった場合は翻訳会社に相談して、その後の対応を検討しましょう。(残念ながらこうなってしまった場合の対応については別の機会に書きたいと思います。)
納品物に特に問題が無かった場合はその旨を翻訳会社に連絡しましょう。
お支払い手続き
お支払いについて、お客様側でのシステムを使用した処理や指定伝票など、特別な決まりが無い場合、基本的には納品後に翻訳会社の担当者から請求書が送付されます。
この時に気を付けておきたいポイントは、お支払いサイクルです。特に特殊なお支払サイクルの場合、お取引事前に翻訳会社担当者にそのサイクルで問題ないか相談しておきましょう(締め日を過ぎての請求書受領は支払い遅延等、あらぬ誤解やトラブルにつながる可能性があります。トラブルを避ける意味でも事前に確認をとっておいた方が安心です。)
また、お支払い方法に関しては、銀行口座に直接お振込みということが一般的ですが、手形対応など、お客様自社での規程がある場合は事前に窓口担当者に相談しておくとベターです。
川村インターナショナルの翻訳サービス
川村インターナショナルでは、翻訳の国際規格であるISO 17100の認証を取得しており、国際規格に基づいた翻訳サービスを提供しています。
対応分野は、IT・ローカリゼーション、医療機器・医薬、観光・インバウンド、製造業、金融・ビジネス・法務、SAP 関連文書など。お客様の業種・専門分野に応じて最適な翻訳者が対応いたします。弊社の審査基準をクリアした、経験豊富なプロの翻訳者ですので、品質の面でもご安心ください。
本社は東京都神楽坂、関西オフィスは大阪府大阪市東淀川区にあり、お客様のさまざまなニーズへご提案させていただきます。翻訳依頼・見積もり依頼はこちらのフォームから、お気軽にお問い合わせください。
関連記事