はじめての翻訳依頼:コスト・納期・品質編
翻訳会社に翻訳を依頼するとき、少しでもコストを抑えて納期を短く依頼したいものですよね。でも、送られてきた見積書を見たら、ビックリするような価格になっていたりしたことはありませんか? 依頼データの出し方一つ、頼み方一つで、コスト削減で短納期、正確な納品物を受け取ることもできるのです。希望を叶えるためのコツを、「コストを抑えたい」「短納期でほしい」「品質重視で」の3つのケースにわけてまとめてみました。
目次[非表示]
- 1.少しでもコストを抑えたい
- 1.1.ソースデータを用意する
- 1.2.用途に合った依頼の仕方をする
- 1.3.英語から多言語に翻訳する
- 2.できるだけ短納期を希望している
- 2.1.機械翻訳+ポストエディットを活用する
- 2.2.複数翻訳者にて対応する
- 3.修正なく文書を使用したい
- 3.1.用語集を提供する
- 3.2.トライアル翻訳をする
- 4.川村インターナショナルの翻訳サービス
少しでもコストを抑えたい
ソースデータを用意する
お客様から特別な指示がない限り、翻訳は基本的に原文データに上書きして納品します。でも、PDFデータのように上書きできないデータはWordなどでレイアウトを作成する必要が出てきます。オリジナルのソースデータがあれば、PDFではなくソースデータを提供いただく方が費用は抑えられます。また、WordやPowerPointなどで画像の図表の中も翻訳する必要がある場合も、図表の元になっているソースデータを提供いただけると余計な費用がかかりません。
用途に合った依頼の仕方をする
翻訳の依頼をするとき、使用用途を翻訳会社に伝えていますか? 使用用途が明確でない場合、チェック内容や作業フローは一律に同じように扱ってしまいます。もし社内資料で使うので品質にこだわらない、あとで書き直すのでドラフトでいい、という用途であれば、その旨をお伝えいただければ、コストを抑える手段があります。社内で内容把握のために目を通すだけのドキュメントに、顧客向けに提出する大事なドキュメントと同じレベルの品質を求めなくてもいいですよね?
最近は機械翻訳とポストエディット(機械翻訳の出力結果を人が修正して、翻訳者が翻訳した場合の品質に近づける作業のこと)を活用して、翻訳コストを安価に抑えるというサービスもかなり増えています。
英語から多言語に翻訳する
日本語から東南アジア言語やヨーロッパ言語に翻訳するとき、日本語から翻訳するのと英語から翻訳するのでは単価が変わってくるケースがあります。日本語から多言語へ翻訳するリソースより、英語から多言語へ翻訳するリソースの方が圧倒的に多いという理由ですが、英語から翻訳する方がリソースの数が多い分、より適切な翻訳者に依頼しやすいという品質的な問題もあります。もし原文が日本語と英語と両方あるという場合は、両方をご用意し、それぞれの見積もり依頼をオススメします。
できるだけ短納期を希望している
機械翻訳+ポストエディットを活用する
社内向けのドキュメントや参考資料、下訳として活用のであれば、機械翻訳+ポストエディットも選択肢の中に入れることもできるようになりました。翻訳会社に事前にサンプルをだしてもらうなどして、どのレベルの品質なのかを確認しておくといいでしょう。
複数翻訳者にて対応する
人が翻訳する場合、1日に作業できる量には限りがあります。英文和訳では1日あたり原文2,000ワード、和文英訳では1日あたり原文3,000字が翻訳者の1日の作業量の目安といわれています(チェックやDTP編集は除く)。それ以上の量を1日に翻訳する必要がある場合は基本的に翻訳者を増やすことになります。複数の翻訳者で平行して作業をすると、用語の不統一や訳文の揺れといった問題が生じる可能性があります。用語集や参考資料などがあれば、事前に提供していただくとよいでしょう。
修正なく文書を使用したい
用語集を提供する
専門用語や社内用語、製品名(商品名)などの用語集は翻訳作業には重要なツールになります。プロの翻訳者でもお客様の業界(社内)の独特の用語や決まったフレーズをお客様が普段使っているとおりに翻訳することは難しいことがあります。用語集や参考資料、また翻訳メモリや過去の対訳データを提供していただくだけで、翻訳の品質は格段に変わってきます。
トライアル翻訳をする
翻訳の依頼まで時間がある場合は、トライアル翻訳をすることをオススメします。実際の翻訳者に翻訳してもらうことで仕上がりのイメージがつきやすくなります。また、複数の作業者に翻訳をしてもらい、その中から適切な翻訳者を選ぶということもできるので相談してみるのもいいでしょう。
いかがでしょうか。以上のとおり、翻訳の依頼をするときにはどんな目的で翻訳するか、何を優先して翻訳するかということにより、さまざまな翻訳方法が選択できます。少しでもコストを抑えたい、納期を短くしたい、品質を上げたい。ということがあれば、翻訳会社にご相談いただくと、お客様へ最適な方法にてご提案させていただきます。
川村インターナショナルの翻訳サービス
川村インターナショナルでは、今までに経験したポストエディット案件量と作業者の数が違います。英語と日本語のペアに限定せず、英語から欧州言語など、ネイティブの言語を話すポストエディターを確保できるのも弊社の強みです。
実際の案件を無償でポストエディットしてサンプルを提供します。サンプルは、数時間で処理できる分量に限定しています。品質にご納得いただけた場合のみ正式にご依頼いただくことが可能です。
ポストエディットのプロセス、要件、翻訳の国際規格であるISO 17100の認証を取得している品質基準など、人手翻訳との違いを明確にしながら、お客様の業種・専門分野に応じてさまざまなニーズへご提案させていただきます。翻訳依頼・見積もり依頼はこちらのフォームから、お気軽にお問い合わせください。
関連記事